いつも 笑顔の福の神  仙台四郎の教えとは

フェラリーの翼

2009年07月20日 22:10

つい最近の事です。友人3人と祇園白川の辰己橋近くにある馴染の京料理の店に行きました。年に数回は行く店ですが、今まで気が付きませんでした。今回初めて誘った友人の一人が座敷の片隅の壁に仙台四郎の写真を見つけました。そこで話の話題が仙台四郎の事になりました。私は、たまたまですが仙台四郎の事は、少しばかり知っていました。皆さんは仙台四郎という人物をご存知でしょうか。偶然にも7月15日付けの読売新聞のコラム欄に「いつもニコニコ仙台四郎の教え」と題して記事が掲載されていました。商売人とって「仙台四郎」は、まさに商売繁盛の福の神なのです。仙台四郎は明治時代に実在した人物です。杜の都仙台に行けば、仙台四郎は超有名人です。四郎は本名を芳賀四郎と言います。江戸時代の末期、鉄砲職人の家に4番目の子として生れました。生家は裕福でしたが、いわゆる「知恵おくれ」であった為「しろばか」と呼ばれていたそうです。生まれつきの知恵おくれではなく、7歳の頃 広瀬川に落ちて流され、一命を取り止めたのですが意識不明になり、それ以後知能の発達が遅れたようです。彼はその後街を徘徊するようになり、通りすがりの店の前の箒(ほうき)を見つけると、勝手にその店の前を掃除したり、またある店の前でひしゃくを入れた水桶を目にすると勝手に水をまくといった行動をするのでした。すると やがて四郎さんが掃除したお店は繁盛するという噂が広まり、実際四郎さんが立ち寄ったお店は人の入りが良くなったのです。不思議にも下心のある店には立ち寄らなかったそうです。このようにして繁盛するお店が増え、四郎さんの事を「福の神」と噂されるようになりました。写真の四郎さんは30歳頃の時の物と言われています。四郎さんは、いつも子供のように明るく、純真で笑顔を絶やさなかったそうです。その後の四郎さんは何歳まで生き、何時何処で亡くなったのかは、よくわからないとのことです。今でも仙台四郎の写真を飾るお店が、全国的多いのは、きっと商売繁盛にあやかりたいと言う思いからではないでしょうか。四郎さんの存在が全国的に知られブームになったのは、ちょうどバブル崩壊後でした。仙台駅に近いクリスロード商店街には、仙台四郎を祀った三瀧山不動院があります。今度物まねタレントのコロッケさんが東京で仙台四郎物語を舞台でするそうです。