2010年05月27日
季節と動植物の関係 「生物季節観測」


春にウズイスの泣き声を耳にしたとか、菜の花畑でモンシロ蝶を見かけたとか、サクラの花が開花したなど動物や植物により季節を感じることがありますね。気象台では1953年(昭和28年)から生物季節観測を実施しています。この観測が行われる以前は動物や植物を観察する事で季節の移り変わりを人々は感じていたのでしょう。なぜ今回、「生物季節観測」の話をしたかと言うと観測の対象となる動植物の絶滅の危惧が囁かれ始められてきているからです。私たちの住んでいる環境をよく見ると私達の子供の頃のロケーションとは、まったく違ってしまいました。このままで行くと将来、自然環境はますます悪化してごく普通に暮らすことが困難になるかもしれないのです。タイトルでも触れましたが季節(自然)と動植物の関係は、とても大切なことなのです。人間が便利さを追求することに反して自然環境の悪化や身近な動植物が 激減してる事実を私達はあまり認識していません。そして、そのつけは何時か私達に回ってきます。物質文明は、必ずしも人間を豊にするものではありません。
生物季節観測では、日本全国に広く分布している生物の中で「規定種目」を定めています。植物12種目・・・梅、椿、蒲公英、桜、山つつじ、ノダフジ、ヤマハギ、紫陽花、百日紅、ススキ、銀杏、楓の12種です。動物11種目・・・雲雀、鶯、燕、モンシロチョウ、キアゲハ、トノサマガエル、シオカラ蜻蛉、蛍、アブラゼミ、ヒグラシ、百舌鳥の11種が対象になっています。何れも昔から季節を感じさせる動植物ですね。これらの規定種目を対象に発芽、開花、満開、紅葉、初見日、初鳴日,不時現象を観測してきたのです。観測場所は各地の気象台や測候所でした。長年の観測によりデーターが取られ気象学に役立てられてきたのです。近年は測候所は廃止される所が増え、細かなデーターが取りにくくなってきています。TVやラジオの気象予報は私達の日常生活にとつて大切な情報ですね。人は身近な動植物と共存しているのです。
Posted by フェラリーの翼 at 11:00│Comments(1)
この記事へのコメント
素敵な photo ですね
瞬間を 捉えるのは難しいのに すばらしい(拍手)
生き物と人間 地球に 存在するものすべてが
自然に逆らわず 生きていく事の難しさを
痛感するこの頃です
地球温暖化 と言う 一言で 済ますには
あまりにも 切ない
瞬間を 捉えるのは難しいのに すばらしい(拍手)
生き物と人間 地球に 存在するものすべてが
自然に逆らわず 生きていく事の難しさを
痛感するこの頃です
地球温暖化 と言う 一言で 済ますには
あまりにも 切ない
Posted by のんちゃん at 2010年05月29日 23:14