2010年03月23日
瀬戸際の百貨店・・・果たして生き残れるのか?
デパートの考える今後の成長戦略とは 一週間ほど前の神戸新聞の記事に「瀬戸際の百貨店」と言うインタビュー記事が載っていました。その内容は来年春大阪梅田に開業するJR大阪三越伊勢丹の準備室長の伊藤氏と中国、四国地区で百貨店事業を展開している天満屋の伊原木社長のインタビュー記事です。百貨店は今生き残りをかけて悪戦苦闘しています。大手もローカルも個人消費が低迷を続けている世の中で一番打撃を受けているのが百貨店事業でしょう。なぜ売れなくなってしまったのか。世の中の不況、少子高齢化、ユニクロなどの低価格衣料品店の伸長などなどと新聞の経済面に書かれていますが、実は百貨店自身に多くの原因があるのではないのでしょうか。外的な要因も在るでしょうが、行き成り商品が売れなくなったのではなく、その兆しはかなり前からありながら対策の遅れが今日の状況にまで追い詰められてきたと考えます。今のデパートの改善策と言えば売り場の改築や従業員の大幅な削減と言った比較的手のつけやすい対策で売上げと収益の回復を改善しょうとしていますね。しかしこれでは一時凌ぎは出来ても百貨店の未来は望めないと思います。お客は生活にどうしても必要な物を買うでしょう。しかしそうでない物は、今の世の中では、なかなか買わないのではないでしょうか。神戸新聞のインタビュー記事を読むと梅田に来春オープンするデパートは独自のマーケッテングやデーターを基に開業準備を進めていますし、一方のローカルデパートは大丸神戸店を手本にして周辺の商店街とともに魅力を高める街づくり進めることがベストと考えていると記されています。お二人の考え方は間違いではないが、これらの戦略で百貨店は果たして生き残れるでしょうか。私は、そうではないと考えます。そもそも大手デパートの起源は老舗の呉服店か鉄道会社のセカンドビジネスから始まっています。つまり一つ目の課題は集客です。集客力があれば、有る程度モノは売れます。さらに客が欲しがるような魅力ある商品を取り揃えれば、さらに売上げはアップするでしょう。そしてもう一つの課題はお店の接客力です。デパートでは社員に対して外部講師を招いてさまざまな研修を実施していますが、その効果は現場である売り場では生かされていません。この二つの課題をクリアすれば百貨店の未来はあると考えます。売上げ第一主義ではなくお客様第一主義が百貨店の基本ではないでしょうか。
Posted by フェラリーの翼 at 23:48│Comments(0)
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