2006年09月01日
9月1日 防災の日に思うこと。寺田寅彦の言葉。

あの関東大震災から83年目だそうです。物理学者であり、隋筆家でもある寺田寅彦の「天災は忘れた頃にやって来る」という言葉を思い出します。私たちは、日常の生活の中で自然災害とりわけ地震がもしも起きたらと心の片隅で恐怖の念を感じている人は、少なくないと思います。地震の研究をされています専門家が地震の予知という言葉をよく言いますが、今私たちが住んでいます都市と呼ばれている場所から数分で避難することは、不可能に近いと思います。生きるとは、神様から与えられた大切な時間ではないでしょうか。寺田寅彦の言葉は、地震のような確率統計的な現象は実用的予知が不可能であるとして、寅彦自身が防災の重要性を説いたものだと言えます。寅彦は随筆の中で、自然は、書卓の前で手をつかねて空中に絵を描いている人からは逃げ出して、自然の真ん中へ赤裸で飛び込んで来る人にのみその神秘の扉とびらを開けて見せると書いています。又このようにも述べています。頭のいい人には恋ができない。恋は盲目である。科学者になるには自然を恋人としなければならない。自然はやはりその恋人にのみ真心を打ち明けるものである。
Posted by フェラリーの翼 at
19:19
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