2009年07月31日
夏休みにオススメの本 ルナールの「博物誌」
夏休みは子供たちが身近に自然と触れ合う事ができる貴重な時間
ジュール・ルナールの書いた「博物誌」は今から113年前の1896年の本です。ルナール(1864年~1910年)は、フランスの作家で代表作には自伝的小説「にんじん」があります。ルナールは、「博物誌」の中で自身の事を影像(すがた)のかりゅどと言っています。花、虫、植物、動物など観察してシンプルと言うか簡素と言うか、ウイットに富んだ表現で文章に記してます。 その一部を紹介しましょう。例えば ちょう・・・二つ折りの恋文が、花の番地を捜している。 ろば・・・おとなになったうさぎ。 とんぼ・・・彼女は、眼病の養生をしている。 極めつけは 蟻・・・一匹一匹が3という数字に似ている。それもいること、いること!どれくらいかというと、333333333333ああ、きりがない。 ルナールが生き物に対して愛情を持って接していた事が感じられますね。自然は、私たちにとっても、すべての生物にとっても、とても大切な物です。子供たちが夏休みに自然と触れ合うことにより、命の大切さ、すべての生き物との共存することの意味、いろんな事を学んでほしいです。なお「博物誌」の全文は、フランス外務省のウェブサイトに載っています。
夏休みの自然と触れ合う思い出は、やがてこの子が大人になった時、きっと貴重な記憶になることでしょう。



Posted by フェラリーの翼 at
16:13
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